まぶたのふち(まつげの根元)にある汗や油を出す腺にバイ菌が入り、感染して化膿したもので、俗に「ものもらい」「めばちこ」と呼ばれています。
汚れた手や指で目をこすったり、ひどく疲れた時などに起こりやすく、夏に発生することが多いまぶたの代表的な病気です。
初めはまぶたに部分的な腫れ・発赤・痛みが生じます。ひどくなると、まぶた全体が腫れて痛みも強くなり、化膿して膿(うみ)が出てくることもあります。
治療の基本は抗生物質の点眼薬・眼軟膏などの外用薬で、腫れや痛みが強い場合は抗生物質の内服薬を用います。膿が明らかに貯まっている場合は、小さな切開を行い中の膿を出してしまうと早く治ります。
まぶたの中にできた固い腫瘤です。感染を伴えば腫れがひどくなり痛みも出ますが、通常、痛みはありません。何らかの原因により油の出口がふさがれると、油がまぶたの中で溜まってしまい慢性的な炎症が起り、しこりとなります。麦粒腫に症状が似ていますが、別の病気です。
しこりが小さい場合は、消炎剤などの点眼をおこないます。薬で改善がない場合や腫れが強い場合は、炎症が治まった後、切開をして、溜まった内容物を取り除く手術が必要になります。
手術前
手術後
皮膚のしわに沿って手術するので痕は徐々に目立たなくなっていきます。