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当院では小児期における近視の進行抑制を目的とした治療を行っております。(自由診療)

~近視の進行を抑えるための新しい治療法~

近視の人口は急激に増加しており、2050年には世界人口の約1/3を占めると予測されています。すでに東アジアの若い世代においては、20歳の時点で90%が近視という報告もあります。

昔から、親が近視だと子も近視になりやすいといわれていますが、この現状から、近視は遺伝的要因よりも環境要因の関与の方が大きいと考えられています。

近視は、眼球が楕円形に伸びてしまう(眼軸長が伸びる)ことで、ピント位置がずれることにより生じます(下図)。

眼が前後方向に延長し、奥行きが増す事で近視が進行

一般的に近視が始まるのは、学童期(6歳から12歳ごろ)で、一度発症すると17歳ごろまで進行します。

また、発症時期が低年齢であるほど近視の度数が強くなる傾向があり、強くなるほど将来、網膜剥離緑内障など失明につながる病気を発症する危険性が高まる可能性があります。

子どもたちが生涯にわたり良好な視力を維持するためには小児期に近視の発症と進行を予防することが大切です。

いったん眼軸長が伸びてしまうと戻ることがありません。そのため、眼軸の伸びを抑えることが近視の進行を抑制するうえで重要となります。

そこで注目されているのが濃度アトロピン点眼治療とオルソケラトロジー治療です。
ともに、眼軸長の伸長を抑制する(つまり近視の進行を抑制する)効果が期待されています。

近視進行抑制治療は若年で開始するほど効果的です。理想的には小学校低学年から始めることをお勧めします。なるべく若年のうちに治療を始めることで最終的な近視度数を抑え、大人なった時に起こり得る、近視による重篤な疾患予防につながります。

 オルソケラトロジー治療と低濃度アトロピン点眼の組み合わせが現時点において最も効果的な近視進行抑制治療法とされています。

ご希望の方はまず通常診療として来院して頂き、近視の度数などを調べます。予約制で、データを元に治療を開始します。(土曜日はオルソケラトロジー治療検査をしておりません。平日完全予約制)