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弱視

視力の発達について

人間の眼は、産まれながらに遠くまで見えるわけではありません。生まれたばかりの赤ちゃんは、明るいか暗いかぐらいしか分かりません。その後、身の回りにあるものを見つづけることで脳が刺激され、脳の発達により視力が出るようになってきます。だいたい34歳で視力は1.0に達し、6歳くらいには大人と同じくらいの視力を持つようになるのが一般的です。

なぜ弱視になるの?

生まれつき遠視や乱視が強いと身の回りのものがぼやけて見えます。すると、そのぼやけた世界がその子にとっての当たり前になってしまい、視力があまり上がらないまま成長してしまいます。これが弱視で、弱視とは眼ではなく脳の発達が未熟な状態といえます。他には、先天性の白内障や眼瞼下垂、斜視などが原因でも弱視になります。

注)近視でメガネをかけると見えるようになる場合は弱視とはいいません。

治療

まずはその原因を取り除くことが基本です。遠視や乱視に対してはまずメガネの装用が必要で、これだけで視力が発達していくことがあります。
また、メガネによる矯正をしながら視力が良いほうの目を毎日1時間から2時間ほど隠し、悪いほうの目を強制的に使うことによって視力をよくする訓練(健眼遮閉法)を行い、視力の発達を促します。
白内障や眼瞼下垂に対しては手術をする必要があります。

早期発見のポイント

  • 片目を隠すと嫌がる
  • 決まった方の目を前にして近づいて見る
  • 本を読みたがらない、読んでもすぐ飽きる
  • 目を細めたり、ものに近づいてみる

赤ちゃんや幼児は「見えない」ことが自分ではわかりません

 御両親はお子さんの一番よき観察者です。また、お子さんは見えない世界にすぐ順応できてしまうので、見えないという症状を自分から訴えることはあまりありません

眼の機能の発達に最も大切なのは乳幼児期です。早期発見、早期治療ができるように少しでもなにか気になる症状があれば、早めに眼科を受診してください。
視力測定は3歳位から可能です。)

斜視、弱視について詳しい説明はこちらをご覧ください。(提供:日本弱視斜視学会ホームページ)